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詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

写真詩詩文控え1   by 塚元寛一

【1】



か す か な の ど の

い た み

ギ ュ ッ て に ぎ っ て

わ た し 、 な ま え も し ら な い

と う そ を つ く 

き っ と 、 ゆ る せ な い ひ と

で も 、 じ ょ う ろ

よ る が き れ い な ほ し で

さ く ら ん ぼ の た ね を と る



【2】



      ローズ

    ローズ

  女の胸の襞、奇しきばらの花



【3】



キノウ、     気ガツイタ、コンナ日ハイツモ、綾取リミタイダッタ
ナ  と、


 a ya


             to  ri


  くちびるはうそをかたるのかしら

   たいよう を


夜、バラヲ     買ッタノハ、ソノ色ガ

  皮ヲ剥イダ腿ノヨウダッタカラ。


あ や と り ・ ・ ・ T R I P 

 あ や あ や 、 こ と ば の

  A YA



【4】



      とおいきおくがあって

    いいとおもうの

どんなばしょにも


   いずれわかるときがくる

      ぬけだせなくなるメイロの


いりぐちにはいつも

      ギタイがあって。

       インセイがあって。

        わ た  しが い

                  て



【5】



 わたしはあなたにふれた

鳥のくちばし 魚の  ように

くうきの、おふるえ


   ふれるだけでいい の ?

ええ、ふれるだけで

かがみはくだけてしまう


  くだけてしまう

   くだけてしま う

    キスをもういちど



【6】



一雨ごとに、落ち着きのないように見える

 浅葱のいろ―――いつせいにひらき


  ず 、黙祷をささげた

   ZU ZU ZU・・・、

   うまれたころから いろんなものを

    す 、きになる。

すきってなんだ

 あいするってなんだ

   ZU ZU ZU・・・、

その瞬間を め く り た

 い プレアデスやアンドロメダ

  雲翳 よ うつくしい 起伏 よ


   かぎられた時の中 で Sをかさねた



【7】



みんな飯を喰っている

飯を食って肥ろうとしている

肥ることよりも笑顔がうまれることに

人らしくつつましい喜びがあって

痩せて飯が食えなくなって、はずかしいって

人並みに生きられない

人並みに笑えないことを

問題にしない、そんな人もいて

ほんとうに飯を食ってるか

おまえ、生きようとしているか

そんな食べ方をする人もいる



【8】



空にだって草が生えていりゃ
人が通れない
なるほどなるほど


鳥だってあれは
歩いているんだなあ
あ?
落し物さがしてるよ



【9】



気持ちのいい隣人がいるとして・・・
僕は考える
その人はどんな風に
珈琲を飲むのかなって―――



【10】



Boys.be ambitious!
好きな船は
砂浜に佇んでいる



【11】



罪をおかしている
モノローグめいた時間
風はいつここへ来て いつここを去っていくのだろう

   不器用な問いは孤独に拒絶される
    たたかわない民衆
          の噴火は

いつもきれいなものにむけられ
いつも自分が沈黙する

   おそれるものは 救いのない春
   不毛の国の嫌悪のひとつひとつ

      ・・・ただ、花を咲かせよう
      ・・・ただ、花を咲かせよう
      ・・・ただ、花を咲かせよう



【12】



露にだって流れの岸がある

  一枚の布だって

      吸い取り続ければ

          蝶のように死ぬ

  とけてきえてゆくものが

      咽喉にすべりおちてゆくとき

           欲しいものは一つ



【13】



はじめてあの人が笑った

その瞬間だけの 幸せも・・・

夕暮れは歳月をかさねるごとに

さびしくなっていき、せめて月並みに人の幸せを願う

あわただしい喧騒と、屈折する光のように

声をうしなって、魂がひと目遇いたい面影を

思い出すことに、時間だけ

過ぎてゆかないように・・・・・・



【14】



現在進行中の活動を優先順位で並べたリスト
実践すべき行動指針
画家・写真家・デザイナーなどが自分の作品を整理
    してまとめたもの


イメージ的ポートフォリオ



【15】



どうしてみたい?



【16】



  花弁が散るたびに

     愛と呼んではいけませんか?

 花弁の落ちる音が聴こえるようになり
  花弁の         花弁の



【17】



みんながそれを

“まにきゅあ”だといったので

それは“ほしのすな”だよ

   というわれもおり―――



【18】



どうしてぼくにはなくて
きみにはあるんだろう
そうして街の中・・・
と け こ ん で



【19】



あるものがそれとして存在する
一個の人格として存在する
あらゆる熱が引いて、唯一無二の自我に
とろけてゆきそうな、骨も筋肉も、
核も(そしてそれをあらわす、最小単位も、)
自我の統一を待っている――――――
あなたはあなたです



【20】



鮮やかなイメージの連続、
一瞬の風
ラブリー! うつしだせるかも
  月面歩行しながら
  カクテルのんでるみたい
  キュートでポップ
  たまにキュン


【21】



そらがみえないので

とおりかかるひと

みんな ソラ



【22】



Beautiful World


同じ気持ちじゃないけど

途切れないで






見えない波が

   孤独を教えてくれる

           きょうはこんな日だった



【23】



やわらかい感性に

かすてらがくずれ



【24】



(-。-)y-゜゜゜  イヂローは打率10割か、首位打者だな
(p_-)       ばかだな、親父。イチ・・・
(-。-)y-゜゜゜  糞して寝ろや、大人なめてんじゃねーぞ。グオラア。
(p_-)       うん・・・そうする。 
(-。-)y-゜゜゜  おい母さん、イチ・・・
(p_-)       親父、母さん昨日家でてったよ。
(-。-)y-゜゜゜  ・・・知ってるぽ。
(p_-)       ・・・ならいいや。
(-。-)y-゜゜゜  ゐヂローがな・・・
(p_-)       ヰヂローがね。
(-。-)y-゜゜゜  おまえ、いつ寝るぽ。
(p_-)       目がとれるまで。
(-。-)y-゜゜゜  おれも煙草がなくなるまで。
(p_-)       すごいながい煙草なんだね・・・、
(-。-)y-゜゜゜  おまえが目が痛いのはそれぽ。
(p_-)       (キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!)



【25 鹿の歯科による詩化】



「鹿が二本足で歩いている夢を見たんだけどさ」
「へえ、歯科(医院)が? それはすげえな、ほんとうにスゲエヨ・・・ワロタ」
「そうか? ・・・ていうか、そんなに? ま、まあいいけど」
「でもどうなんだろうな、歯科が歩いたら、ガンダム状態だよな」
「・・・ガンダム? ・・・いやまあ(とちょっと想像してみる)・・・うん・・・ウーン」
「でも、これからそいつ何処へ行くんだろうな」
「うんまあ、鹿だからな・・・、お弁当でも食いに行くんじゃないの?」
「なるほど、歯科だもんな・・・で、その後は?」
「その後? その後ねえ・・・、でも鹿だから服きないと」



【26】



わたしは海とも山ともしれぬ
杏仁豆腐

メロイディック・メタルのスピード・チューン
      100年に一度といわれる大不況
読者 1「なんだこの詩の違和感」
1000年に一度といわれる大不況
読者 2「鬱か、それとも・・・自虐か」
    1 0 0 0 0 年に一度といわれえる大不況
塩がない
ザルにあがらない



【27】



やきそばの風味がとんでしまった

風船の味がしたら

風がふくのだろうとおもいました

夜気のにおいがしました

「祭りだ ワッショイ」といってました

祭りというのはどういう意味なのかと

わたしは考えていました

待つ李という誤字になりました

「おまえの詩は下手だね」といわれ、

もう詩は書かないでおこう、

と心に決めました



【28 少女】



ちぎってもいいですか、ちぎっても

  わたしのてのなかでわかれていくはなは

 むげんのいろにそまる



【29 回遊魚】



透きと って

あおく て

夢のように 剥ぎ取られ



【30 わたしたちの社会】



こうもりを畳んで傘立てにしまう
あるきながら、恋人からもらった小ぎつねを手にかかえ
防寒用のたぬきを脱いで椅子に掛けたところで、おい、
と声がかかり、肩に亀の重みがくわわる。
ーどうだ、・・・うまくいってるか?
めがねざるの課長に、順調です、と言っている。
キーボードの調子が悪い、
やもり入りのコーヒーがのみたいぜ、
先輩はいつもゴリラなんだから、お、そうか、
とすぐにドラミングして、うるさい、と課長がいう
いつもどおりだ、いつもとおなじ午下りだ
あ、課長、とぼくは大きな声を出す
カメレオンがまた消えました



【31】



てくてく てくてく 歩いてく
甲羅は重いが 味噌があるのが亀だから

てくてく てくてく 歩いてく
フンコロガシと よばれてみるのも蟻だから

てくてく てくてく 歩いてく
前に進まぬ矢ァなれど 防御は最大の攻撃なりィ

てくてく てくてく 歩いてく
オ止しになっていぢめるの あゝほとほりぼしの玄武どの

てくてく てくてく 歩いてく
いまに見ていろこの亀の 首の伸縮 アラかわい



【32】



甘い匂いがする

ちりりんちりりん きりぎりす


   ―――風鈴おちたか 鳴ったのか


ゴールドラッシュのゆめをみた

ちりりんちりりん きりぎりす


   ―――花火あがるか 昼のよう


おしべとめしべがくっついた

ちりりんちりりん きりぎりす


   ―――わたしのからだの どこかしら



【33】



ケーキ・ショップで宛てのないため息をつく

どうでもいい、しろい息が目立つというが

香りがないわたしの夢がない

なにげなく 空とやらを見れば、クリーム色の宮殿さまも

壊れているところ、で

隙き間だらけの心のしじまに忍び込んでくる逢魔が時

・・・生地のデコを求める なんかいいことないかなあの煙が

わたしの街にたくさん垂れこめる日没

「戻りたいの? それとも・・・、いまのまま、で・・・」

人生をさまよっている

わたしバースデイ・ケーキを買う12月の外出



【34】



見たことも聞いたこともない葡萄を

口に入れるまでにどれくらいの時間が

かかっただろう?


         たんじゅんだけれど

                   あまい
  いのちがいきかえる

        たましいのふるさと・・・



【35】



月光に浮かんだ別荘では木々が白柳になっていた。
アコーディオンやらヴァイオリンやらがきこえ、
みな一風変わった服を着、長裾のように、船の揺曳のように、
みな影を引きずっていた。快い響きの音楽的な声で、
しゃべりつづけている者たち。早口でしゃべっているせいか、
うまく聞き取れない。蝋燭の炎はない。
人が生きている気配がない・・・瓶の中にいるみたいだ、
梨の内部の、あるいは、
安いミネラル・ウォーターになったみたいだ

―――ここは蝋人形たちの家。

恐れを感じるのが穢れにも似て、
作り笑いを浮かべるのも心ないような気がしている、

12月 ナターリャの家。



【36】



社会を変革したいという人、

いやいや身辺に理想の、

 ともしびがあるのではという人もいて


金のかかるレッスンだなとぼやく人と、

 お金なんかかけなくていいという人―――


歴史は人間をしあわせにしてくれるか、

 ふしあわせにするかという永遠の議題を・・・


むずがゆいほどの葛藤にゆだねる


Big City 今宵も忘れかけた結末。



【37】



世界中きっと微睡んでいるのだと思った、
でなければお金儲けの人達の国が
三千マイル向こう側にあって、―――電話が鳴り続け、
ほんの三日前までの僕の暮らしのように、
道へ出れば一年中工事をし、
人だかりからどなり声がきこえ、
一人ぼっちではない代わりに、・・・いろんな優しさを、
ただ、踏みつけているような虚しい都会の音があった。

ときどき森の方から鳥の鳴き声がきこえ、
名前のしらない花を、これはね、と愛おしそうに・・・、
指で触れながら教えてくれる。

どうしてだろう、恐れていた怠慢という退屈な
三日間・・・、離れて暮らす恋人の家。

両親も、兄弟もやさしく、僕を迎えてくれた。
・・・あの時の気持ちを、僕は、
うまく言葉にできないまま―――。



【38】



代官山のエレジー
夜の街のイルミネーションは一人の女のために
巨大な姿見と化した
おめかしをして、必要とあらばうっとりとして、
音楽が聞こえ・・・、腕をからめて歩いている。
恋人よ、ひっそりとして暗く、しかしこの枝に
まぶしいほどの光ですすがれ
蜘蛛の巣の虹をみせている。

 ―――代官山エレジー

落ち葉を踏みしめながら、煤にかわるのを待つ、
床にうっすらと積もった埃が神の指でふれられる
時間が流れ、俺は
時間よ止まれ、とどまるな、という

 ―――代官山エレジー

俺は鼠のようにこの街を歩く
1900年代が終わる。
髪を乱しながら・・・。陽気な人びとはもういない
気がめいる顎ひげたちの耳に届く
夜のしじまを破る俺の足音。



【39】



人魚らが波にうたえり
世はかがやかに空青く

力もつその節ふるい世の物語
花は笑まいさざめきて

たちまち消ゆる憂いがわれに湧き
われは吼ゆる風の朽葉かな


   この道は誰とも歩けない・・・
   この夢は誰とも分かち合えない

     あたかも夜の暗さの幸福にも似て
     あたかも雨の降り続く慰めにも似て
名もない人がいて
名もない感情があって嬉しい

    名もない昼があって
    名もない夜を待ち焦がれる

誰を探すわけでもなく、ああ
それは見つかった、と―――



【40】



蜘蛛の巣のあるメタセコイアの並木路、
イヌをつれた奥さんがいて、
今晩の夕食なににしようか、
なんて、いつもくだらないことを話す・・・・。
知らなかったんだ、独身だなんて、
しかも恋人を亡くしてるだなんて―――
博物館や、美術館や動物園へと誘ったのは
てっきり、好意をもたれているからなのかと、
・・・と、おろおろ弱ったような眼をし、
かのじょの家のテーブルの真向かいに
何喰わぬ顔で、すわっているぼくは
俗悪な町に住む欲深くてゲスな商人のような
気がしてきた。
―――また会ってくれますか?
ぼくは失いたくないと思った、
あなたがぼくに抱く―――
神経質な潔癖さと、なつかしさを、
ぼくは、・・・あなたに、
感じていたから・・・・・・。



【41】



窓の下に隠れているような子供だったんだ、
・・・笑うかい? 腰を折って話してくれる人や、
一緒に壁にもたれて座ってくれる人―――

ぼくは探したよ。

忙し過ぎたんだね、身体をかたくして、
息をひそめ・・・、いつも夢をみていたよ。
門や玄関のない家、表札もないんだ・・・、
ぼくは壁に梯子をかけて出入りして、
窓から入るんだよ。

ほんとうに、あたたかい家へね・・・。

煙突から煙があがって、夕食のにおいがして、
誰かが僕の名を呼んでくれる、

優雅で純潔ないきもの―――女が、
ういういしいほど、忘れかけた子供の頃には、
信じられた・・・なつかし いんだ
トラウマに根ざしたぼくのふかい感情・・・

どうして恋をできなかったのかも、
ふっと思い出すんだよ



【42】



ときおりこころに突き刺さる
――告白する勇気がなかった――
玄関ポストにまで足を運び まだ来ない まだ来ない
取り返しのつかない傷をつけられ、
使い物にならなくなってひどいって・・・
なのにまだその人のことを思う 後悔しても もう遅い
真実に近い場所では 救いなど
ひとつまみもなく まるで癖のように
歩いている人の歩幅や 背中姿 格好や持ち物ばかり
気にしている 演出家のいない人生じゃないか
いったい誰に叱られるんだと
借り物のような人生からいますぐ
転げ落ちたい衝動に駆られ
どこかに隠したがっていた ぼくの欲望よ
財布や煙草やライターのように
落ちてくれないか 道ゆく人が気付かない
あの階段のシミのように
きみも、踏んでいってくれないか



【43 永遠のあこがれ】



光はいずこから来るのだろう
  鎖を解かれたように
さきに、若い子たちが 。
     たとえ世界を失っても 不揃いな距離
   すこしずつ、すこしずつでいい、距離をとりながら
 空間のひろがりの彩となろう
       ・・・かつて ぼくらは 貝だった・・・

      どうしてこんなところに?
    とぎれとぎれで見ました・・・。

         海と、永遠と、リズムと



【44】



ただ青光の跼をみているだけだ PURPLE 
   おれは蛇の鎖を引き摺っている
Ooh,Ooh,Ooh,Ooh,Ooh,
   頭蓋の糖分から 密圧、この朧ろなるものを見
、完全に往ける者よ、幸あれ。
    おのれのからだに滲みとおってきた 涙がわいてきた
   なべて 天国と地獄を やぶにらみ
       醜悪な光りなきものを やぶにらみ KEYは濡れて
     ゆするな河 全重量をまっさかさまに―――
   おまえは岩礁に噛まれ むすうの砂州で凝つと待ったが
棲むことはできない 波濤は谺。-ゆくえをくらました雨は
  喪ひつくした SWEET MEMORY
   夜明けのはかない夢へ どうどうと流れてゆく



【45】



わしら しまう ワ
やっとられん 賭博 WA
  わしら 毛が生えずに 赤岩
  ユウグレ しとらん タソガレ
イエー! しまう ま
ケツの毛ぬかれて まくる HA
   わしら HOO!EI!HO!
   そんで えいえいおー
      ちょめちょめ よ
      ちぇきちぇき ちぇきら
      ちゃけらっちょ
         らっきょう うまい よ
         ちょもらんま
           ちょぼちょぼ だすよ
         ちょこ欄間 センスが凄い
            ひげだちよ
              ント ヘンダネー
               ダンチョーヨー



【46】



ぎゅーってしてほしい
    カメラ アクション
  どこかのロケーション
心理テストぢや運命の人
   星占いぢや結婚の可能性あり
     るらら るらららあ
  行ったことない町
会ったことない人
   きみはたとえば
    ハリケーン ガーゥル♪
 ROCK! ROCK! ON! 低気圧の
ハリケーン ガーゥル♪



【47】



あひる の のりもおー
あっぷてんぽ の のりもの

しいかちゃしいかちゃ
しいしいかちゃ








あひるのとりもおー
いじっぱり と なかなおり

しいかちゃしいかちゃ
しいしいかちゃ



【48】



  つぶやいているんだ、あなたはきっとぼくの“特別”・・・

時代に負けたりしないの、時代というものに挑戦するの
同じ時、僕が見ているものを君と共有するの

   つぶやいているんだ、ぼくは“翼をもった夜の風”・・・

・・・ぼくは種子をつくる、あなた、あなたの器それを育てよう
花が咲くのも腐らせるのも君
ああいろんな時代がぼくの中を通りすぎてゆく

   つぶやいているんだ、天使 あなたと喋りたい・・・

お話しをしよう、きみの足、靴音、ふしぎに明るくゆれる
君がその役目を背負えるまでに成長したら、年上も、年下も

   ないよ と つぶやいてる 天使 あなたと踊りたいの。



【49】



かわらのこうえんでかわらわりしたくなるねー
                 そう?
          おこのみのいすにすわって
         からふるなからあによって
                 そう?
          からまわりしている
          からまわりしている






あーちにのぼりたくなるねー
よう
あなたのなまえなの
あなたのやさしさなの



【50】



映画っていいですねー
この前わたしアルキメデスの法則のような映画みたの
でもタイトルは思い出せないわ―
でもその映画のことを思うと目頭があ熱くなるわ―
人生ってなんなんでしょう
音楽ってなんなんでしょう
うまくわからないわ、けど、ストップウォッチで
はかったように色褪せない瞬間をとどめながら
永遠に、きっとそれは永遠に
顔のように人の心に生きていくのですね
生きていくことにすばらしい朝陽があるのね
たぶん、わたしもあなたも、救いようのない生き物で
屑で、どうしようもなくて
それでも愛しているとつぶやくのですね



【51】



キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアあああ

(注、いい加減です)



【52】



ブルブルブル観察という
行動においては、はじめて見たかのように数えられる。



【53】



おい、気の所為か
なんかおまえおれに似てるなあ

・・・じつはおれっちもそう想ってたとこなんだ
もしかしておまえおれのクローン?

ちがうよ、きっとおれはおまえのあれで
とりあえずおれのえさくってこいよ



【54】



霧がかっていて、もやもやで
えろくて秘密っぽく、
・・・(そうっと小声で)ぼくの気持ちさ
と打ち明けたい
ほんとうにうつくしいメロディー。

この交歓するような残響 聞い て。見 知って。

魂がふるえるまで
ねえ、魂がふるえる ま で。-

潤んだ瞳でみつめないでよミュー - ズ

ドキドキしちゃうよ、
ジェラシーおぼえちゃうよ

     ―――いいんだよね?」
花弁がめくれる **TRIP**
く ツきりしたお腹のライン、
キレ イに ((とりっぷ))



【55 星になった少年】



宇宙しています
うちユウしています

    トンでいます
    ゴーゴーもぐツテいます

追い掛けるゾウォう
瞬いているぞおう

    宇宙はせつないピクピクだあ
    ああン もだえテるよおう



【56】



星はありふれた五つ葉
重さを撓ませながらも

   花は生命の弦楽

     矛盾だらけに・・・、青
     が散り青が塵

   花は生命の幻覚

星はこんなにヒツソリと
寥しい顔なぞを浮かべて

   いったいどんな・・・瓶
   が割れるのか愛人よ、愛人よ
   黒い無明の雨の音



【57】



思春期になったら、
親にも言えない(ぎゅっと目をつぶって、
   パンツを脱いだような悩みを抱える

       むずむずして、でもドキドキして
       体がびくッて電流が走ったみたいになる
    原始の境でぞくぞく

はじめてのヴィーナス
なにもしらぬ針が焼きほじっている

   ・・・まよなかのヴィーナス
   立ちくらみしても まだ切れない

うつくしいヴィーナス
アンバランスな魔が渦巻く土いろの茎のさき

   よじらせて横顔のヴィーナス
   ―――VENUS

     ここは神の国、たまゆらのさかひ
     ノークエスチョン
   しづかなひざしにみちた空間を蹴り

 あざやかに翳ってゆくヴィーナス・・・!



【58 街燈】



***ぱすわあど***
は ちいさな不安
じわじわとひろがっていく

あるときは 爪を隠し
MATA ある時は きずをかくし

なめらかにヌメラント血ガ
桜いろのにほひおぼゑそめながら

わたしは酸化してウィく
黄や紫にウィく

ここは何処?ワタシはだれ
ペカペカ 木の実が熟れウィく



【59】



ざ ざざ ざざざ
  (ピイピイ

     (ぶおおおおううう

 ・・・ざ ざざ ざざ

   [ブラの紐がはずれます]

たったったったったったっ
カツンカツンカツン

    (すうううう くもがながれる
     なみがひいてく

   [胸もあらわな女性がいます]

さらさらさら・・・
さら さら



【60】



すいかかとおもったけどやしだった
 やしかとおもったけどすいかだった

   すいかはやしになりたくて
  やしもすいかになりたくて

  すいかはやしで
もすいかがみつかって

  もすいかで
すいかはやしがみつかって

 しろともよばれずくろのいろ
くろともよばれずしろのいろ

  せかいのいろをかえてゆく
   いろはせかいをかえてゆく



【61】



どうすりゃいい neat でも俺はランナーズ・二―!!
チェックザワード♪ ぶっちゃけ ドンチャン騒ぎイ
生身の刺身の活造りイ woo yeah!!! Ho yeah!!!!

そんでもって glee で携帯いじっとこチャンスメイク 李ー!!
どうすりゃいいの free このbeat 揺らす爆弾 ウ・デ次第エ
スットコドッコイずっコけばかりの俺が問われてるすったもんだ
story的価値イ  woo yeah!!! Ho yeah!!!!

       クライクライクライクライミイ ベイビイ
       今夜はあんたとトワイライ「永遠以来?」

まぢであんたロング癒し系 この純情heartまじでどすりャいいィ
あんた凄いグレイト・リバイアサン よくわからない譬えヤバいィ

(woo yeah!!! Ho yeah!!!! × 3000)



【62】



つぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつつぶつぶつぶ
つぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつつぶつぶつぶ
ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつつぶつぶつ
つぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつつぶつぶつぶ
ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつつぶつぶつ
つぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつつぶつぶつぶ
ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつつぶつぶつ



【63】



疑ひの底にはた瞬きうるむ茸ありう
につと笑ふ透きとほるわたくしの顔があり
よしや日すでに暑くゐかめしく
すこし冷えてさへゐる空気

  さういふ狐が棲んでゐる
  さういふ狐が棲んでゐる

土筆のやふに瘠せ凸凹として
おゝ わが耳を耳を耳を尖らしむる
それにつれ茸は日に日にあれてみにくゝ
海老がらのやふに焙られてよきにほひがする

      けれども、老獪とした狐に
   此の世の居場所なぞあるわけもなく
   此の世のものとも思はれなゐ鰓のみが
      根のやふに張つてご覧! 踏まれる



【64】



プリズム的なおしゃべりの迷宮に露というダイヤモンドのきらめき
光芒きらめく北極星 薔薇水 絢爛のおごり

   やさしい姿は眠ったまま枯れようとしている・・・

慙愧にたえない狂熱的な歓喜と夢想的な誇張癖による賞翫

   や はらかいまま押し花になろうとしている・・・

色が変わり、質感も異なり、白い痕を残した秘密のうすい真綿は
そっとあらわにぼくの雲として隠された形として沈んだのである

   皮膚は焦 げ擦り減ってゆく ぼくの妄想や術策・・・

ひとつとして同じものはなく、ひとつとして同じ自分はいない、
寝床なる湖水から気体化した稀なるものが偉大な岩肌を濡らす

   ぼくは相も変わらず浮かれながら、沈みながら、日没・・・



【65 山】



これは山だ
天上の美しさを持った
赤の指針
肉体はすなわちしろがねのSCREEN
影を有つほど沾うた
ゆたけき胸のおもひにもゆる
ピストルの音がどこからともなくあがる
しかし山のまわりで起こるのだ
おまえの瞳が俯瞰すのだ



【66】



止めれるものなら止めてみろ
道行く人々の姿のなかで跳き上がる撃鉄
ニコチンまみれの鋭眼の男よ!
俺は何糞、此の上なく熱く炎え、
底一ぱい熾烈怒濤の溶岩で逃げ晦まそうとする者を
沸ぎる、沸ぎる おお! ・・・滾らせる
酸っぱいものが咽喉元にこみ上げてくるか
吐き出せ、いいから吐いちまえ! 棄てちまえ闘争のため
人の心なぞ葬っちまえ! でなければ餓鬼のように噛じりたい
排水溝の醋えたにほひをさせてたお前に百万ボルトの感電
一切合財に昂奮ぶれる俺の暗澹の歯で! 価値がないから喰われる
ピラニアの沼でも俺は喰われない大蛇でも俺は呑み込めない
血の流れる闇はやつらが一番嫌う正義のまぬこだ
俺は閻魔帳のごとく無敵だ!
従いてこい、放射線の入り乱れる街へ 支配か?扇動か?



【67】



クリスマス・ケーキの販売
遅刻した
おなじアルバイトのくせに容赦ねえ舌鋒
サンタクロース姿の女の子
現地集合

 ** 数 時 間 後 **

誰かさんのせいで全然売れなかったわ。あーあ、・・・
溜息なんかつきたくないわよ
(誰かさんのせい・・・お、おれ?・・・
ちょっと酷過ぎない? ていうか、ドS
(もし、特別手当もらえなかったら
 責任とってもらうから。
で、でえとに遠まわしに誘われてる? 思い余った僕は
ハアハア 好きでえす

―――嫌いよ。あっち行ってくれる?



【68】
 



                                   祈り


  構成                構成


   構成      構成                構成
                     構成

構成       構成      構成       構成


            構成                構成
祈り



【69】





 ち


  い


   枷


【70】



   虫

   が

   食







【71】



                 嘘
               を
      名
  前            つ
 つ を        け
     け          な
    な        い
と    い

  い

 心



【72】










【73】



孤独は暗黒な神
わたしは暗い海を見つめながら。                イ  
寒さで冷えきった手を、かじかんだ手を、伸ば す、      ケ
BGMは頭の筋肉が熱を持って            ナ
僅かに開いた蛇口を締める/上質な・・・。        イ
デリケエトな余韻、
                    //スラ種//クライ夢
Have You Seen Your Mother Baby,
Standing in the shadow?       鯨を見たこともない少女の
                 君がうんざりしてる、あなた真面目に言う。
うまく按配された舞台のなかで
暗黙のふくらみを感じ、かと思えば虚ろな頭で
|||||||||||||||||||無数の釘が
だらけてふやけた顔。轆轤ーおぎゃあ、
どうせ巧く言えない。貧しさとみじめさ
視線のなかの亡羊。孤独と沈黙のさまざまの映像。ー
Open your eyes ぬくむように傍に眠るモノ
ぬちゃぬちゃと執拗く粘着く、黒い実を踏ん で
ku-ro い 優雅 黒い実を踏ん で!ふんでふんでふんで



【74】



:一か月前 AM8:25

「おはよう」
「―――(無視)」

:三週間前 AM8:20

「おはよう」
「―――おはよう」

;二週間前 AM8:15

「おはよう」
「・・・ねえ、昨日のあれ見た?」

:一週間前 AM8:00

「―――」
「ねえったら、ねえったら」

:三日前 AM6:00

#人は変わっていく。-
   ・・・声の調子をかえながら



【75 愛撫】



ねえあなた
好きな人がうらやましい
白銀の翼は時の流れのなか無限の情熱に染まった
・・・恋をしたってことよ
気づかないふり、やさしい言葉、そして美しい場所
エキストラも、いいえ・・・、
何もかも完璧なの
でも、ふしぎね、わたしの鼓動があなたの手にあたって
わたしの吐息が肩に絡んで、
でも、でも、
・・・やめるわ、言いたくない。
なんでもないの、あなたとあなたとおしゃべりしたい。
昼も夜も、朝も、できるならまたこんなたそがれの
すすりなきのように・・・、恋してもいいかしら、
こんどは犬をつれて、つぎはサンダルをはいて
何も起きなかったような、すれ違う波音やしお風を
ひるがえしながら。



【76】



      1行目のことを考えて暮らすのが1行目の人生である
1行目は
      1行目のことを考えて暮らすのが1行目の人生である


                       そうだとおもう

                       そう、そうだとおもう

                       そう、そう、そうだとおもう



【77】



はっぱ はっぱ
あの子がかくしている
あかい口
たべたの呑んだの殺したの
秋の夜の噂話
栗鼠でも蛇でも鳥でもない
乾いた風より
きれいな歯



【78】



人は楽器
   熱狂する楽器

BLUE  GREEN
    YELLOW RED


   それは笛である

   洞穴の奥で青く光る笛である


PURPLE  WHITE
  BLACK  PINK


 ひらがなカタカナ漢字



【79】



hardware

hard wear

wear・・・



【80】



それでなんだっていうんだろう
それでなんだっていうんだろう



【81】



たゞちに
愁溢るゝ


   感覚器官や運動器官は鈍くなり



【82】



召し上がれ


。。。。。
。。。。。
。。。。。



【83】



いつからだったかな

魂。

( それは空気のような存在で

気の無い返事をした

あなたを切り抜こうとして

あなたを見つめて



【84】



せかいで
いちばん
          うつくしい
           ことばが

さりげなく
ためいき つくのをみたか
つかれた
         ほほえみ
           やさしさ
いきているひと と
ひとのあいだ
          はなし かける
            そら に

たましいよ      のぼれ
かみよ          ほぎうた
まだみぬ    じぶん
           かんじられたら



【85】



あした、
建つわけでもないから
これでいこう


たいらな地面に
おおきく伸びをする

  ロケット



【86 ***】



球     ワ
ノ     レ
娘    ワ
ヲ     レ
攫     ハ
イ     宇
ニ     宙
キ     人
タ     ダ



【87】



ロシア人中国人スウェーデン人
火星人



【88 くらげを笑う男】



アーッハハハハハハハハハ

はははははははははははははははははは

くあっ ぷはあ うっ ぷはああ



【89】



ぶるうすかい

ぶるうなぶるう

ぶるる

るるる


ぶどうはたまご

たまごはぶるう

るるる

ららら。り



【90 ペンギンあそぶ】



ワァイ♪♪♪ ペンギンはあそびたい
ワクワクのDOKIDOKIだあーい
しゃりしゃり。-がちがち くああああ
薄氷を踏みながら対い風をうけているぼくはペンギン
・・・毛並みは大切な要素よ、朝にブラッシングを
みっちりやったのに、サヨーナラ! おかあさん
ジャックナイフ! ざばああん
ウヒョヒョ チベターイ♪♪♪ ちべたちべた
キャッホー!! このこおりにシロップかけるぞお
魚雷みたいにおよぐぞお
あ、タダァ-イマ☆ おかあさん プニッ♪(ススス ピタ!
つれてきてありがトンね、すりすり、また連れてきてね
ぁりがトン、おかあさん、アリガトン



【91】



彼と樹の下で待ち合わせをした
白雪峨々たるアルプスでも、スウェーデンの針葉樹林でも、
王冠は知恵される
すこし日本語のおかしい彼の言葉に
クスクス笑った放課後、
下校時刻ペダルを漕ぎながら、フェンス越しに
あの生命の樹を見た
栄光は基礎される・・・
うつくしい日々はほんのちょっとの誤りを
もとめて揺れる、釣り合うことがない
天秤の皿のうえの算数のりんごよ
ふたつに割れてほしかった



【92】



ひかり    さした
 だいち    ぬれた

ことば    ひかった
 ことば    きれえ

  ひとつびとつ に

   いきてらあ

    こえのかげ



【93】



たった1行が世界を変える

もう始まってるかもしれない

暗くて ――― 暗くていい

気をつけたほうが、いい ―――

celebrate ,  calebrate

 (境界線がはっきりしないボーダーライン)


   え? これがフツウだけど



【94】



8/11


ゆうべはあんなに雨が降って
こゆびがいくつもおちてくるように思えとったんだわあ
ひったりとおちてきおった小指はどうしたんじゃろうねえ
やさしい姿で、眠ったり、起きて歩いたりしたんじゃろうか
いつかはやわらかさや、水気をうしなって、しぼんで、
骨にでもなってしまったんじゃろうか
ちいさなこどもがそう聞くものだから、かわいいね、
とぼくは言ったの。だってこゆびに紅をぬるわけでもない、
切断されたわけでもない、そんなこゆびなら、
みんな、ゆびきりをしただろうにと思って。



【95】



裁判官が判決をくだす もしかしたらあの時・・・

どうしてそんな風に 過去を 振り返るんだろう・・・

行き交う人混みの中で 声に ならなかった思い出が・・・

逮捕され 無罪を主張し 自分自身の生き方を賭して何かを誓う

うしろの席にいる人達は 敵だろうか・・・

それとも味方だろうか・・・

おもちゃをこわされた部屋で 隣の芝生があおく

そこに仮面のような顔をした子供たちがいる



【96】



1 そふとくりいむをたべたら
  めだまがとれた
  そふとくりいむをたべたら
  かけにまけた
  そふとくりいむをたべたら
  たんすをあけた

2 そふとくりいむをたべたら
  いもうとになった
  そふとくりいむをたべたら
  しゃしんをとられた
  そふとくりいむをたべたら
  なだれがおきた

3 そふとくりいむをたべたら
  まあがりんをたべた
  そふとくりいむをたべたら
  くりいむだけたべた
  そふとくりいむをたべたら
  べんぴになった



【97 十八歳】



熱い光の中に走り出た。
石を投げながら追いかけた。
それでも少しも衰えないこの烈しさは何だ。
溜息をついていた。
髪を掻き毟っていた。
前方に、時刻の満ちが接近いていた。
灯台から、家族と思しき、
生きている痕跡をだんだんに消しながら、
やがてふっと消えるように
人の笑い声が聞こえてきた。
塩味がした。
透明感が蒸留酒になった。
無性に海に飛び込みたかった。
空は抜けるように青かった。
なぜこんな残酷な目に合わされたんだ。
誰も俺に答えちゃくれなかった。
俺は十八歳だった。



【98】



自画自賛と口汚い中傷のオン・パレード、
感謝と反省。
教師を殴ったら停学と反省文
え、このケースで退学?
髪を染めるの禁止? じゃあいつ髪を染めるの。
え、老後・・・おい、イカしてないイカれてるよ。
ピアスもせず、マンガもゲームも携帯も禁止
デートも禁止、・・・煙草も酒も禁止、
それで将来腕みせられなくて長袖するわけか。
いやだから人生は電卓じゃないんですよ、
いやだから人生は電卓じゃないんですよ、
大事なことだから二度いいました。
いやだから、人生は電卓じゃないんですよ。
ボカア、悲しいなあ。



【99】



とびだせぼくらのわきげ!
電気供給停止
のときでもスクランブルわきげんじゃー
わきげレーッド わきげぶらあック
わきげイエロオ
わきげグリン わきげブル
五人そろって緊急停止

ワハハ とびだせぼくらのわきげ!
(放送初日からPTAの抗議。)
ワハハ そりゃそうだろわきげ!
とびげりしろぼくらのわきげ!



【100】



(-_-メ)  あーあ、鳩がやっちゃったね

(^◇^)  やっちゃったよ

(-_-メ)  きれいな屋根だったのにさ、

(^◇^)  やっちゃったよ

(-_-メ)  おめェ、俺が何の話をしてるかわかってんのか・・・、

(^◇^)  やっちゃったよ

(-_-メ)  死ぬか、てめェ

(^◇^)  やっちゃったよ



【101】



動物園で蛇のような鼻をもちあげていた象が
バネのように勢いよく噴射した



【102】



これは障子です
これは障子ですので指で穴をあけられます
これは障子ですので指であなを

   すこし固いかもしれませんが、ぶすっとぶすぶすッと
   すこし固いかもしれませんが、石造りの障子ですからあたりまえです
   すこし、すこしし、硬いかもししれませんが・・・



【103 その一】



絵の具が混ざり合うように
洞窟の奥へいざなわれていくような気がした

もはや彼女が手のとどかないところへ
行ったような気がしながら

一瞬にしてさまざまな感情があふれかえり
溝にさまざまな船がはしる



【104 その二】



低い天井の深海を思わせる、blue の
骨になってしまいそうな bar で
カウンターの椅子にすわると
背中のおおきくひらいたスリップ・ドレスの女



【105 その三】



戲れに吸っていたロング・ホープのかおりを嗅いだとき
もたれていた壁に穴があいた

痛みにのたうちまわっている間に
白眼を剥いた悪魔が 真っ赤に膨れ上がった
マネキンには斑点がうかび
唇はPURPLE



【106 その四】



夢のような時間がしばし過ぎ去ったあと
彼女は勘定
ぐらぐらとbodyをゆすりながら

アツトウ的なめまい
200キロをゆうに超える超巨漢女

たくさんの鳥と 魚と 虫と を
教えた



【107】



昼間だというのに
ほたるいか

みんな
あかるく
すこやかに

地図の
お勉強



【108】



私は静かに目をつむっていた
それで安らかだ

神様がものがたり
ものがたる時は
しづかのそのまた果て




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